天才物理学者ルイ・ド・ブロイ「物質も波である」と主張(1924年)

光が「波にも粒にも」なることがわかった
アインシュタインが光電効果の研究で、
光は波であり、粒でもある(光量子=フォトン)
という二重性を提案しました。
これは当時の物理学者たちにとって大ショックでした。
つまり光は、
✔︎ ときに波として広がり、波同士が干渉する
✔︎ ときに粒となり、特定の場所にエネルギーを落とす
という、二つの顔を持った存在であることが分かったわけです。
ド・ブロイの「天才的な逆転発想」
当時の物理学者の頭はこうなっていました。
• 光は「波」と思われていたのに、実は「粒」の性質もある
→ つまり「波 → 粒」という方向の驚き
ここでド・ブロイは、
「光が粒なのに波でもあるなら・・・
物質も粒なのに波でもあるに違いない」
と考えたのです。
これは、完全に常識の逆を行く発想でした。
物質が「波」であるとはどういうこと?
たとえば、電子(e⁻)。
当時の常識では、
✔︎ 電子は「小さな粒」
✔︎ 位置と速度を持つ点のようなもの
と考えられていました。
でもド・ブロイはこう言うのです。
電子は「粒」でもあるけど
同時に「波のように広がる存在」でもある。
つまり、
✔︎ 電子の位置は広がっている
✔︎ 干渉(波同士の打ち消し・強め合い)も起こせる
✔︎ 電子は「確率の波」として世界に存在する
ということになるのです。
これは後の量子力学の本質そのものです。
ド・ブロイ波長:粒子の波の長さまで計算式で出した
ド・ブロイがすごいのは、
「物質は波である」という哲学では終わらず、
物質の波の長さ(波長)は、運動量 p に反比例する
という式まで導いてしまった点です。
● ド・ブロイ波長の公式
λ = h / p
• λ(ラムダ):その粒子の波長
• h:プランク定数
• p:運動量(質量 × 速度)
つまり、
✔︎ 動きの遅い電子 → 長い波
✔︎ 高速で動く電子 → 短い波
物質の波が数式で表せてしまうのです。
「仮説」ではなく「事実」になった瞬間(実験で証明)
ド・ブロイの論文を読んだ物理学者たちは半信半疑でした。
でも、1927年に決定的な実験が行われます。
電子回折実験(電子の波としての性質が見える現象)
電子を薄い金属箔に打ち込むと・・・
✔︎ 粒なら、ビシビシとランダムに点ができるはず
✔︎ しかし実際には、干渉縞(しま模様)が現れた
これは波が重なったときにしか出ない模様です。
つまり、
電子は確かに波として振る舞っている
という、決定的証拠が得られたのです。
これによって、ド・ブロイ仮説は
量子力学の基礎法則のひとつとして認められました。
物質は「粒」でもあり「波」でもあることが証明された
量子力学の答えはこうです。
物質は、観測されるまでは「波」として広がっている。
観測された瞬間に「粒」として現れる。
• 粒(局所的に存在)
• 波(広がって確率的に存在)
どちらも本物。
この二重性の発見は、
「情報フィールド理論」「意識が現実を決定する」という世界観とも強く結びつく部分です。
ド・ブロイは、光だけでなく電子を含めたすべての物質も
「波」として振る舞うと提案し、
後の実験によってそれが本当だと証明されたのです。
この発想が、後の
• シュレーディンガーの波動方程式
• ハイゼンベルクの不確定性原理
• 量子力学の確率波の概念
にすべて繋がる大発見でした。


